上下・左右方向の2個のジャイロセンサーと加速度センサーを内蔵し自車の動きを検知することで、GPSの信号をキャッチできないトンネル内や高速道路の高架下などでも、自車位置を測位して表示できるようになった09年ゴリラ。その性能を確かめるべく、走行テストを行ってみた。
場所は東京・お台場。東京ビッグサイト付近から、羽田空港方面へ向かう道だ。この道はモノレールの高架下を走ったあと、トンネルの中で左に大きくカーブして90度進行方向を変える。車速信号を取り込んでいないPND/ポータブルナビにとっては、測位の難関だ。その結果は、動画でどうぞ。
結果はおおむね良好。トンネルに入ってGPSの信号をキャッチできない状況でも自車マークはスムーズに動いている。自車マークが方角を変えるのが少し遅れ、実際にはクルマがカーブにさしかかっているのに自車マークは直進しているという状況があり、一瞬、違う道にマッチングしそうになったが、途中で正確な道にマッチングし直したのはえらい。さすがに車速信号を取り込んだAVナビのようなトレース性能はないが、これだけ素早く正しい道にマップマッチングするのであれば、不満は出ないレベルだと思う。